整体師の資格をとるには
整体師には、国家資格などはありませんので、極端に言えばだれでも整体師の看板を掲げて開業することが可能です。ただし、実際に整体院に行くと資格を証明する免状のようなものが飾っているところもありますよね。それは、民間の整体師資格を取得しているということです。整体師になるためには、一般的には整体師の専門学校などに通いますが、そういったところで過程を修了とると、その学校が認定した民間資格を得ることができます。これが整体師の民間資格です。学校を卒業すれば資格がとれるものがほとんどなので、認定試験というのが特にあるわけではなく、決してハードルが高いものではありませんので、資格そのものに権威があるわけではありません。整体師の技術の優劣は、どのような資格を持っているかというよりも、その整体師個人の素養や経験、勉強の度合いによるものが大きく、常に研鑽を重ねることで整体師の技術を高めていくのが一般的です。また、整体師の学校ではある程度流派の違いはあるにしても、基本的にはあまり細かい分野に特化した教育を行うわけではありませんので、整体師の学校を出ただけではひととおり整体の基本を習得したというのにすぎません。そこから自分の得意分野の経験を積むことによって、スポーツ整体や美容整体などそれぞれの分野に特化していくこともよくあります。つまり、それぞれの分野でスポーツ整体や美容整体などの資格を取得するわけではなく、整体師としての民間資格を取ってからそれぞれの分野に進んでいくのです。また、整体師の学校のすべてが資格を用意しているわけではありませんし、鍼灸師の資格などを持っている人が、プラスアルファとして短期講習などで整体を学んだりもするので、必ずしも整体を行う人が整体師の資格を持っているわけではありません。整体院を選ぶときは資格の有無や内容にとらわれず、口コミや施術内容などをきちんと調べておくようにしましょう。